2013年11月8日金曜日

ANTとANT+について

先日のMaker Faire Tokyo 2013でANTとANT+に関するご質問を多数頂きました。そこで、今回はANTとANT+について簡単にまとめてみました。さらに詳しい内容やANTの最新情報は、ANTの開発元が運営するANTのサイトthisisant.comをご覧下さい。

ANTとANT+の違い
ANTとは超低消費電力型の2.4GHz帯の近距離無線ネットワークのプロトコルです。通信距離は数メートルと短く、データの送信は最速で20kbpsです。混線防止機能もANTで提供されています。

ANT+は、ANTの技術を基にデバイスの機能ごとに特化したデバイスプロファイルを用意して、同機能のデバイス間での運用互換、ANT+対応機種間の相互通信を保証します。

ANTとBluetooth low energy との違い
ANTとBluetooth low energy(BLE)の一番の違いは、BLEは1つのスレーブに対して1つマスターが存在するのに対し、ANTの場合は1つのチャンネルに1つのマスターが存在します。

ANTのユーザーアカウント
ANTを管理するDynastream Innovations Incのthisisant.comでは、4つのユーザーアカウントレベルを用意しています。

・Basic User Account (ベーシックユーザーアカウント) - ANTのフォーラムにする投稿する特典が与えられる。他のアカウントレベルを付け足すに際に必要な前提条件

・ANT+ Adapter Account (ANT+アダプターアカウント) - ANT+のテクニカルドキュメント、ソフトウェアシミュレータ、参照コード、ANT+デベロッパーフォーラムやその他のANT+アダプターサービスなどにアクセス可能

・ANT+ Member Account (ANT+メンバーアカウント) - ANT+メンバーだけのリソース、コミュニティーネットワーキングエリアにアクセスが可能で、サービスを受けられる

・ANT Devkit Owner Account (ANTデブキットオーナーアカウント) - ANTの開発キットか評価キットのオーナーに対して全ての専用情報やサービスへのアクセスを可能にする

最初にBasic User Accountにページ右上の「Register Now」から登録します。そして、登録後必要に応じて、「My ANT+」のホームページからANT+ Adapterなどを足して下さい。
Basic User AccountとANT+ Adapterへの登録は無料です。ANT Devkit Owner Accountへの登録にはANT Devkitのシリアルナンバーが必要です。

ライセンスに関する注意点
- ハードウェアライセンス
Nordic Semiconductor社製の「nRF24AP2」とTI社の「CC257x」やこれらのチップを使用したモジュールは、ライセンスは不要です。
会場で配布したBC-ANT-USBやデモで使用したBC-ANT-SERIALやANTアダプタなどビート・クラフト社製のANT、第2世代のANTのチップの「nRF24AP2」を使用しています。

- ANT
ANTを使用した製品を作る場合は、ANT+ Network KeyやANT+用の周波数、2457MHz、ANT+ Device Profileは使用できません。

- ANT+
他のANT+を使用する製品を作る場合、Network Key、該当するANT+ Device Profileを使用できるようにANT+ Adapterに登録する必要があります。登録は無料で、こちらのページより可能です。ANT+ Adapterに登録すれば、DeveloperのDownloadsのページよりダウンロードができます。リファレンスコードは自由に商用のANT+製品で使用できます。

(ANT+ Device ProfilesやANT+に関係するPDFのセクションなど、ダウンロードする際にANT+ Adapterへの登録が必要なセクションには、ANT+のロゴの付いています。ANT+のロゴが付いていないセクションは、ANT+ Adapterの登録なしに自由にダウンロードが可能です。)

ANT+のロゴが付いているセクションにあるソフトウェアやPDFは、「ANT+ Shared Source License」に準じます。具体的には、ANT+ Network KeyやANT+ Device Profilesは一般に公開できません。注意して下さい。

- その他
DeveloperのDownloadsのページのANT+のロゴのないセクションにあるソフトウェアは、「Apatch 2.0 license」か「FIT software license」に準じます。

展示したデモについて
Maker Faire Tokyo 2013で展示したANTプロトコルを使った近距離通信のデモの詳細は、ビート・クラフトのBC::Labsのこちらのページに記載しています。

送信側のマイコン用のサンプルスケッチだけでなく、受信側でのANTアダプタを用いたiOSアプリのソースコードもあります。参考にして下さい。

会場で配布したBC-ANT-USB用のライブラリBCA_Libの説明は、こちらにあります。ANTの通信の設定方法の具体的な説明や、C++やPython用のサンプルコードもあります。また、ライブラリの詳細は、BCA_Libをご覧下さい。

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